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清水氏が初めて天体望遠鏡を入手したのは昭和6年で、昭和7年には全国でも唯一といわれる私設天文台「知新観象台」をチシン薬局屋上に設けました。同 観象台には口径10cm、F12の屈折赤道儀が設置された。花山天文台の指示で小惑星の観測を行い、東京天文台の指示で彗星の観測を10年間継続して行い、観測した写真原版を東京天文台に送っています。
昭和12年広瀬秀雄氏(後の国立天文台長)が出した計算予測から当時行方不明だったダニエル彗星の再発見に成功し、アマチュアによる周期彗星検出の第一号となりました。 |
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ダニエル彗星は上の写真のように4日間に渡ってその位置を確認して、彗星だと判断出来たのです。(2月1日は天気が悪かったのでしょう)
しかし、発見した彗星はひだりの図の矢印と赤い線の交わったところにあるぼやっとしたものです。それを見つけて、更に追い続けるのは大変高度な技術です。
左の写真をクリックすると拡大された画像がご覧いただけます。
明るさは12.5等星だった、真っ暗い所で目の良い人が見える一番暗い星が6等星です。12.5等星は彼の望遠鏡では限界の明るさです。 |
フィンスラー彗星、1935年8月2日と書いてあります。
彗星に合わせて望遠鏡を動かして撮影しています。これも高等技術です。
右の月も細部に渡ってくっきりと撮れていて、秀逸です。 |
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太陽プロミネンスもこの大きさで撮影するのはなかなか難しい。 |
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チシン薬局屋上に設置された観象台 |